天狗になる
この度私自身が運営する体操教室の選手たちが、競技会で良い成績を修めうれしく思っているのですが、競技会終了後選手や保護者に伝えた言葉が「天狗にならないように」ということでした。
私はことあるごとに「天狗になるな」と言っていますが、天狗になるという表現は傲慢になるということを表しています。
スポーツの世界に限らず、ビジネスの世界でも、芸術の世界でも傲慢になると物事がうまくいきません。
このことは過去の経験から痛いほどわかっていますので、自分自身にも戒めています。
では、なぜ傲慢な想いは良くないのでしょうか。
人間には、頭脳で考えるものと心から湧き上がる想いというものがあります。
普通は、考えと想いというものは同じものととらえられがちですが、実は全く別物なのです。
頭脳で考えることは、過去に経験したことや学習したことを元にして思考することを意味しますが、想いとはその考え方や物事の捉え方を元に無意識に湧き上がってくる感情的なものを指すと考えられます。
そして、人間にはもう一つ普遍的なものがあります。
それは魂と呼ばれるものです。
この魂には人間のあるべき姿がインプットされており、常に人間を監視する役割を担っているのです。
しかし、多くの人たちは魂を眠らせたまま生活をしています。
では、魂の影響は受けないのでしょうか。違います。魂の代わりになる存在が潜在意識です。
一般的には、この潜在意識が人間を監視しています。
潜在意識も人間のあるべき姿を記憶しており、人間を良い方向に導く努力をしようとしているのです。
しかし、人間側がそのことに気づかず、潜在意識の望んでいる反対の方向(傲慢な状態)に想いが向いた時には、潜在意識はとても悲しみ人間を支配することを放棄します。
その結果起こることが、体調不良であったり、けがであったり、目指していたものが手に入らないような状況が起こってきます。
このようなことから、私が指導している体操選手たちには、いつも「天狗になるな(傲慢になるな)」と指導しているのです。
そして、天狗になった場合には、必ず天狗の鼻が折れてしまいます。
その時初めて気が付くのです。
遠回りにはなりますがそれも一つの方法ではありますが、出来るだけ早くこのことを理解させておいた方が将来の為にはなると考えています。
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